117B072第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

上顎前歯部のインプラント埋入におけるインプラントショルダーの位置で正しい のはどれか。4 つ選べ。

4つ選択
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正解: a・b・c・d

正答

a、b、c、d

この問題のポイント

上顎前歯部インプラントでは、隣在歯・隣接インプラントとの距離、頰側骨量、口蓋側への三次元的位置が審美性を左右します。

解説

インプラントショルダーは隣在歯から1.5~2.0 mm程度離し、複数インプラント間は3.0 mm以上確保して、歯間部骨と乳頭の維持を図ります。頰側・口蓋側には少なくとも約1.0 mm以上の骨を残し、とくに頰側骨の吸収を防ぐ位置が重要です。

前歯部では隣在歯の唇側面より口蓋側にショルダーを設定し、上部構造のエマージェンスプロファイルとスクリューアクセスを整えます。垂直的位置は将来の歯肉縁や補綴設計を基準に決め、隣在歯CEJのわずか1.0 mm根尖側では浅すぎることがあります。

インプラントのポイント
近遠心、頰舌、垂直の三方向を別々に確認します。

選択肢の確認

a.隣在歯とは1.5~2.0 mm の距離をとる。
正しい。
隣在歯から1.5~2.0 mm程度の距離を確保し、歯根と歯間部骨への障害を避けます。

b.頰舌側に1.0 mm 以上の骨の厚みをとる。
正しい。
インプラント周囲、とくに頰側に1.0 mm以上の骨幅を確保して骨吸収と審美障害を予防します。

c.インプラント体間は3.0 mm 以上の距離をとる。
正しい。
インプラント体間を3.0 mm以上離し、インプラント間骨と歯間乳頭の維持を図ります。

d.水平的に隣在歯の唇側から1.0 mm 以上口蓋側に設定する。
正しい。
前歯部では唇側過剰埋入を避け、隣在歯の唇側より口蓋側へ設定します。

e.垂直的に隣在歯のセメント-エナメル境から1.0 mm 根尖側に設定する。
誤り。
垂直的位置は将来の歯肉縁や補綴物辺縁から十分な深さを確保して決めます。隣在歯CEJから1.0 mm根尖側では一般に浅すぎます。

覚えるポイント

  • 隣在歯とは1.5~2.0 mm離す。
  • インプラント間は3.0 mm以上確保する。
  • 前歯部では頰側骨を残し、ショルダーを口蓋側かつ適切な深さに置く。

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