117C043|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
過度の糖質制限で血中に増加するのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
糖質を極端に制限すると、エネルギー源が脂肪酸へ移り、肝臓でケトン体が増加します。
解説
糖質摂取が著しく少ないとインスリン作用が低下し、脂肪組織から遊離脂肪酸が動員されます。肝臓で脂肪酸のβ酸化によりアセチルCoAが増え、クエン酸回路で処理しきれない分からアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンなどのケトン体が合成されます。
過剰なケトン体増加は口臭のアセトン臭や酸塩基平衡に関係します。糖尿病性ケトアシドーシスとは原因と重症度が異なりますが、代謝経路は共通します。
選択肢の確認
a.尿 酸
誤り。
尿酸はプリン代謝産物で、糖質制限による主要な増加物として問われていません。
b.ケトン体
正しい。
脂肪酸分解が亢進し、肝臓でケトン体産生が増加します。
c.アルブミン
誤り。
アルブミンは肝臓で合成される血漿蛋白で、糖質制限により急に増加する物質ではありません。
d.ビリルビン
誤り。
ビリルビンはヘム分解産物で、糖質制限の主要代謝産物ではありません。
e.コレステロール
誤り。
脂質代謝に変化は起こりますが、本問で直接増加する代表的血中物質はケトン体です。
覚えるポイント
- 糖不足で脂肪分解とβ酸化が亢進する。
- アセチルCoAからケトン体が作られる。
- ケトン体はアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトン。