117D038第117回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

上顎右側第一大臼歯にクラウンを製作するための印象採得を行った。印象操作の 過程(別冊No. 8A、B)と各種印象法のトレー、支台歯、印象材の断面図(別冊 No. 8C)を別に示す。 行った印象法はどれか。1 つ選べ。

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正解: c

正答

c

この問題のポイント

操作写真は、高粘度シリコーンで一次印象を採り、スペースを確保して低粘度材で再印象する二回法のパテ・ウォッシュ印象を示します。

解説

一次印象では高粘度の印象材とスペーサーとなるシートを用い、支台歯周囲に低粘度材が入る均一な空間を作ります。シートを除去した後、低粘度材を支台歯周囲へ注入してトレーを再装着すると、細部再現性の高いウォッシュ層が形成されます。

断面図のウでは、トレー内の高粘度材の内側に、支台歯を取り囲む別色の低粘度材が厚みをもって存在しています。これは写真の二回法と一致します。

画像の確認

実画像では、Aで支台歯周囲へ流動性の高い印象材を注入し、Bで別の印象材を盛った既製トレーを口腔内へ圧接している。断面図ウは支台歯周囲の薄い印象材層とトレー内の別層を同じ配置で示しており、正答cを支える。

選択肢の確認

a.ア
誤り。アは上下顎歯を同時に記録する咬合印象の断面であり、提示された片顎トレーによる二回法とは異なります。

b.イ
誤り。イは単一の印象材のみで支台歯を記録する構成で、ウォッシュ材用スペースを設けた二層構造ではありません。

c.ウ
正しい。ウは高粘度材の内側に低粘度材の均一な層があり、スペーサーを用いる二回法のパテ・ウォッシュ印象に一致します。

d.エ
誤り。エでは低粘度材がごく薄い界面として描かれ、写真で行ったスペース確保後の二回印象の層構成と異なります。

e.オ
誤り。オは歯周囲に個歯トレー様の器具を用いる構成で、提示された操作とは異なります。

覚えるポイント

  • 二回法では一次印象でウォッシュ材のスペースを確保する。
  • 低粘度材は支台歯辺縁の細部再現を担う。
  • 断面図ではトレー、一次印象材、ウォッシュ材の三者を見分ける。

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