117D081|第117回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科補綴学
42 歳の女性。上顎前歯部の補綴装置の変色による審美不良を主訴として来院し た。診察の結果、2 1 1 2 のクラウンを除去し、新たにクラウンを装着すること とした。治療過程の写真(別冊No. 30A)と装着後の口腔内写真(別冊No. 30B)を別 に示す。 AからBの間に行ったのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c
正答
b、c
この問題のポイント
陶材築盛から完成までには、陶材粒子を密にするコンデンスと、表面を滑沢・光沢化するグレージングを行います。
解説
コンデンスは築盛した陶材の余剰水分を除き、粒子を密に配列させる操作です。気泡や焼成収縮を減らし、強度と色調再現性を高めます。焼成・形態修正後にはグレージングを行い、表面を滑沢にして審美性、清掃性、対合歯への摩耗の抑制を図ります。
印象採得とシェードテイキングは技工開始前、ディギャッシングは金属フレーム表面に酸化膜を形成する段階で行います。
画像の確認
実画像では、Aで上顎4前歯の支台歯形成が完了し、Bでは均一な色調と光沢をもつ陶材焼付クラウンが装着されている。築盛陶材のコンデンスと表面を平滑・光沢化するグレージングがこの間の技工作業に当たり、正答b・cを支える。
選択肢の確認
a.印象採得
誤り。印象採得は作業用模型を製作するため、写真Aより前の臨床段階で行います。
b.コンデンス
正しい。陶材築盛時にコンデンスを行い、粒子を緊密化して余剰水分と気泡を減らします。
c.グレージング
正しい。最終焼成段階でグレージングを行い、表面に滑沢性と光沢を与えます。
d.ディギャッシング
誤り。ディギャッシングは陶材焼付用金属の表面処理として、陶材築盛前に行います。
e.シェードテイキング
誤り。シェードテイキングはクラウン製作前に口腔内の色調を記録する操作です。
覚えるポイント
- コンデンスは陶材粒子の緊密化。
- グレージングは表面の滑沢化・光沢付与。
- ディギャッシングは陶材築盛前の金属表面処理。