118A020|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
女性に好発するのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
疾患の性差を問う問題です。類天疱瘡、とくに粘膜類天疱瘡は中高年女性に多く、口腔では剝離性歯肉炎や水疱・びらんを生じます。
解説
類天疱瘡は、基底膜部を標的とする自己抗体によって上皮と結合組織の間が離開し、上皮下水疱を形成する自己免疫性水疱症です。
口腔粘膜では水疱が破れてびらんとなりやすく、歯肉に広く発赤・剝離を示すことがあります。眼粘膜病変では瘢痕形成による視機能障害に注意します。
鑑別のポイント
尋常性天疱瘡は上皮内水疱、類天疱瘡は上皮下水疱です。
選択肢の確認
a.血友病
誤り。
血友病A・BはX連鎖潜性遺伝で、主に男性が発症します。女性は保因者となることが多い疾患です。
b.白板症
誤り。
白板症は喫煙などとの関連があり、一般に男性に多い傾向があります。
c.類天疱瘡
正しい。
中高年、とくに女性に多い自己免疫性水疱症です。口腔では剝離性歯肉炎やびらんを生じます。
d.動脈硬化症
誤り。
加齢、喫煙、高血圧、糖尿病、脂質異常症などが危険因子で、閉経前は男性に多い傾向があります。女性好発疾患として選ぶものではありません。
e.Warthin 腫瘍
誤り。
耳下腺に好発する良性腫瘍で、喫煙との関連があり、男性に多い傾向が知られています。
覚えるポイント
- 類天疱瘡は中高年女性に好発します。
- 類天疱瘡は上皮下水疱を形成します。
- 血友病はX連鎖潜性遺伝で主に男性が発症します。