118A048|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
移植片対宿主病〈GVHD〉患者にみられる口腔症状はどれか。2 つ選べ。
2つ選択
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正解: a・e
正答
a、e
この問題のポイント
慢性GVHDの口腔病変では、唾液腺障害による口腔乾燥と、免疫反応による扁平苔癬様病変が代表的です。
解説
GVHDは、造血幹細胞移植後などに、移植片由来の免疫細胞が患者の組織を異物として攻撃する病態です。
口腔粘膜には白色線条、紅斑、びらん、潰瘍を伴う苔癬様変化が現れます。唾液腺が障害されると唾液分泌が低下し、口腔乾燥、齲蝕増加、カンジダ症、摂食時疼痛につながります。
感染対策上のポイント
免疫抑制状態を踏まえ、二次感染、口腔清掃、疼痛、栄養状態を継続して評価します。
選択肢の確認
a.口腔乾燥
正しい。
唾液腺への免疫学的障害により、唾液分泌低下と口腔乾燥を生じます。
b.上皮下水疱
誤り。
上皮下水疱は類天疱瘡などの自己免疫性水疱症で典型的です。GVHDの代表所見ではありません。
c.穿掘性潰瘍
誤り。
深くえぐれた穿掘性潰瘍は、壊死性疾患や特定の炎症性疾患などでみられます。GVHDの典型所見ではありません。
d.メラニン沈着
誤り。
色素沈着がみられる状況はありますが、口腔GVHDの代表的診断所見として選ぶものではありません。
e.扁平苔癬様病変〈口腔苔癬様病変〉
正しい。
白色線条、紅斑、びらんなどを伴う扁平苔癬様変化は慢性GVHDの代表的口腔所見です。
覚えるポイント
- 口腔GVHDは口腔乾燥と苔癬様病変です。
- 唾液減少により齲蝕と口腔感染のリスクが上がります。
- 造血幹細胞移植歴と免疫抑制薬を確認します。