118B045|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
非吸収性の骨移植材はどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: d
正答
d
この問題のポイント
骨移植材の吸収性は、体内で置換・分解される速度によって異なります。ハイドロキシアパタイトは非吸収性または極めて吸収されにくい材料です。
解説
ハイドロキシアパタイトは骨の無機成分に近く、優れた骨伝導性を示しますが、体内での溶解性が低く、長期間残存します。
これに対し、リン酸三カルシウム、炭酸アパタイト、リン酸オクタカルシウムは程度や速度に差はあるものの、生体内で吸収・置換される材料として用いられます。自家骨もリモデリングを受けます。
歯科材料学のポイント
骨移植材は骨形成能、骨誘導能、骨伝導能、吸収速度、形態保持性を区別して評価します。
選択肢の確認
a.自家骨
誤り。
自家骨は骨形成能をもちますが、移植後は吸収と新生骨への置換を伴うリモデリングを受けます。
b.炭酸アパタイト
誤り。
炭酸アパタイトは生体内で破骨細胞などによる吸収を受け、骨へ置換される材料です。
c.リン酸三カルシウム
誤り。
リン酸三カルシウムは生体内で吸収されやすく、新生骨へ置換される骨補填材です。
d.ハイドロキシアパタイト
正しい。
ハイドロキシアパタイトは溶解性が低く、非吸収性または極めて吸収されにくい骨移植材です。
e.リン酸オクタカルシウム
誤り。
リン酸オクタカルシウムは生体内でアパタイトへ転換しながら吸収・骨置換が進む材料です。
覚えるポイント
- ハイドロキシアパタイトは吸収されにくい材料です。
- リン酸三カルシウムは吸収性骨補填材です。
- 吸収性と骨伝導性は別の性質です。