118B057|第118回 歯科医師国家試験 過去問
社会歯科公衆衛生・予防歯科
初期活動性根面齲蝕の非侵襲的な管理で正しいのはどれか。2 つ選べ。
2つ選択
解答・解説を見る
正解: d・e
正答
d、e
この問題のポイント
初期活動性根面齲蝕では、プラークコントロールと高濃度フッ化物により再石灰化・活動性停止を図る非侵襲的管理が基本です。
解説
根面齲蝕の活動性は、表面の軟らかさ、粗さ、光沢、色調、プラーク停滞、歯肉縁との位置関係などを臨床的に評価します。エックス線画像だけで活動性を判定することはできません。
高濃度フッ化物配合歯磨剤は脱灰を抑え、再石灰化を促して病変を硬く・滑沢な非活動性へ変化させます。38%フッ化ジアンミン銀は齲蝕進行を抑制し、病変を黒変させることを説明して用います。
ひっかけポイント
非侵襲的管理は「深さが何mm以下」という固定値だけで決めず、清掃可能性、活動性、症状、歯髄への距離を総合します。
選択肢の確認
a.深さ2 mm 以下の齲窩を対象とする。
誤り。
非侵襲的管理の適応は齲窩の深さ2 mm以下という一律の基準では決めません。清掃可能で活動性を制御できるかが重要です。
b.活動性はエックス線画像で判断する。
誤り。
エックス線画像は病変の広がりを評価しますが、表面の軟らかさや光沢などの活動性は臨床所見で判断します。
c.歯髄保護にボンディング材塗布を行う。
誤り。
ボンディング材塗布を歯髄保護目的に行うことは、初期活動性根面齲蝕の基本的非侵襲管理ではありません。
d.高濃度フッ化物配合歯磨剤の使用で非活動性に変化する。
正しい。
高濃度フッ化物配合歯磨剤を継続使用すると再石灰化が促され、病変が硬く非活動性へ変化することがあります。
e.38%フッ化ジアンミン銀の塗布は進行抑制を目的とする。
正しい。
38%フッ化ジアンミン銀は抗菌作用と歯質強化作用により、根面齲蝕の進行抑制を目的に用います。
覚えるポイント
- 根面齲蝕の活動性は硬さ・粗さ・光沢・プラークで判断します。
- 高濃度フッ化物歯磨剤で非活動性化を図ります。
- SDFは進行抑制に有効ですが黒変を説明します。