118B056|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯科矯正学
成長期に用いる矯正装置のうち、骨の縫合部に作用するのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
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正解: a・c・e
正答
a、c、e
この問題のポイント
成長期に骨格へ作用する装置のうち、上顎骨周囲や正中口蓋の縫合部へ力を加える装置を選びます。
解説
ヘッドギアは上顎大臼歯を介して上顎骨へ後方力を加え、上顎骨周囲の縫合部で成長抑制・方向調整を図ります。急速拡大装置は左右上顎骨を離開させ、正中口蓋縫合を拡大します。上顎前方牽引装置は上顎骨を前方へ牽引し、上顎骨周囲縫合で骨形成を促します。
Fränkel装置やバイオネーターは機能的矯正装置で、筋機能や下顎位を利用し、顎骨成長と歯槽部へ影響しますが、縫合部へ直接機械力を加える代表ではありません。
矯正のポイント
骨格性装置でも、縫合へ直接作用する装置と、筋機能を介して成長を誘導する装置を区別します。
選択肢の確認
a.ヘッドギア
正しい。
ヘッドギアは上顎骨に後方力を加え、上顎骨周囲の縫合部を介して上顎成長を抑制・方向調整します。
b.Fränkel 装置
誤り。
Fränkel装置は頰・口唇の筋圧を排除し、機能環境を改善する装置です。縫合部を直接拡大・牽引する装置ではありません。
c.急速拡大装置
正しい。
急速拡大装置は大きな側方力で正中口蓋縫合を離開し、上顎骨基底部を拡大します。
d.バイオネーター
誤り。
バイオネーターは下顎位と筋機能を利用する機能的矯正装置で、縫合部へ直接作用する装置ではありません。
e.上顎前方牽引装置
正しい。
上顎前方牽引装置は上顎骨周囲縫合へ前方牽引力を加え、上顎骨の前方成長を促します。
覚えるポイント
- ヘッドギアは上顎骨周囲縫合へ作用します。
- 急速拡大装置は正中口蓋縫合を離開します。
- 上顎前方牽引装置は上顎骨周囲縫合を前方へ牽引します。