118C001|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
フレイルサイクルの一部を図に示す。 ①に入るのはどれか。1 つ選べ。

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正解: a
正答
a
この問題のポイント
フレイルサイクルでは、低栄養、体重減少、サルコペニア、筋力低下、歩行速度低下、活動量低下が互いに悪循環を形成します。図の空欄を、前後の因果関係から埋める問題です。
解説
フレイルでは、食欲低下や摂取量低下による低栄養が負のエネルギー収支を生み、体重減少や筋肉量減少につながります。筋肉量が減ると筋力と歩行能力が低下し、活動量がさらに落ちて消費エネルギーも減少します。その結果、食欲が一層低下して低栄養が進むという循環が成立します。
口腔機能低下は咀嚼できる食品を制限し、低栄養を招く重要な入口ですが、古典的なフレイルサイクルの中心要素として空欄に入るのは低栄養です。
画像の確認
実画像では、食欲低下・摂取量低下から①を経てサルコペニアへ進み、基礎代謝量低下、エネルギー消費量低下を介して再び食欲低下へ戻る循環が描かれている。摂取不足とサルコペニアの間に入る①は低栄養であり、選択肢aに対応する。
選択肢の確認
a.低栄養
正しい。低栄養は体重減少とサルコペニアを進め、筋力低下や活動量低下へつながるフレイルサイクルの重要な要素です。
b.筋力低下
誤り。筋力低下もフレイルサイクルを構成しますが、低栄養や筋肉量減少の下流に位置する要素です。
c.口腔機能低下
誤り。口腔機能低下は低栄養を引き起こす重要な要因ですが、設問の空欄に入る古典的なサイクル要素は低栄養です。
d.認知機能低下
誤り。認知機能低下はフレイルと関連しますが、低栄養から筋力・歩行能力低下へ進む基本的なフレイルサイクルの空欄ではありません。
e.歩行速度低下
誤り。歩行速度低下は筋力低下の結果として現れやすく、さらに身体活動量を減少させる側の要素です。
覚えるポイント
- 低栄養は体重減少とサルコペニアを介してフレイルを進行させます。
- 筋力低下と歩行速度低下は低栄養の下流で悪循環を強めます。
- 口腔機能低下は食事摂取を妨げ、フレイルサイクルへの入口になります。