118C066|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
上顎中切歯が早期喪失した8 歳児に保隙装置を装着する目的はどれか。 3 つ選べ。
3つ選択
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正解: b・d・e
正答
b、d、e
この問題のポイント
学童期に上顎前歯を早期喪失した場合、保隙装置は空隙の保持だけでなく、審美、舌習癖、前歯部機能への影響を抑える目的で用います。
解説
8歳では上顎前歯部が審美的・心理的に重要であり、欠損を補うことで外観の改善が期待できます。また、前歯欠損部へ舌を突出する習癖が定着すると、開咬や空隙の拡大につながるため、人工歯を備えた装置で舌の侵入を防ぎます。
上顎中切歯は食物を切断する役割を持つため、人工歯によって前歯部の咀嚼機能障害も軽減できます。装置は顎の成長、側切歯や犬歯の萌出、清掃状態を定期的に確認して調整します。
小児歯科のポイント
小児の装置は成長中の口腔内に装着するため、萌出を妨げず、清掃しやすく、定期的に適合を確認できる設計が必要です。
選択肢の確認
a.発声の改善
誤り。前歯欠損によって一部の構音が影響を受けることはありますが、本問で示される保隙装置の主要目的には含まれません。
b.審美性の改善
正しい。上顎中切歯欠損を人工歯で補うことで、学童期の審美性と心理的負担の改善が期待できます。
c.口腔外傷の予防
誤り。保隙装置は口腔外傷を直接予防する装置ではありません。装置自体が外傷時に損傷源とならない設計も必要です。
d.舌突出癖の防止
正しい。欠損空隙への舌突出を遮り、舌突出癖の定着やそれに伴う不正咬合を防ぎます。
e.咀嚼機能障害の防止
正しい。人工歯によって食物の切断など前歯部の咀嚼機能を補います。
覚えるポイント
- 上顎前歯の早期喪失では審美性と舌習癖を評価します。
- 人工歯は前歯部の咀嚼機能を補います。
- 成長と永久歯萌出に合わせて装置を定期管理します。