118C075|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科医学総合総合問題
機能性反対咬合の改善によって小さくなるのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: c
正答
c
この問題のポイント
機能性反対咬合では、早期接触などによって下顎が前方へ偏位しています。原因を除くと下顎が後方へ戻り、下顎前突を示す計測値が改善します。
解説
機能性反対咬合は、咬頭干渉を避けるために下顎を前方へ偏位させて咬合している状態です。被蓋改善や咬合干渉の除去によって下顎が本来の位置へ後退すると、オトガイ部の前方突出が減少します。
顔面角はFrankfort平面と顔面平面が作る角で、下顎・オトガイの前方位が強いほど大きくなります。機能的前方偏位が改善すると顔面角は小さくなります。一方、ANB角は一般に増加する方向へ変化します。
ひっかけポイント
機能性反対咬合では、骨格そのものを変えるというより、前方へ偏位していた下顎位が戻る変化を考えます。
選択肢の確認
a.Y 軸角
誤り。下顎が後方へ戻るとY軸角は小さくなるのではなく、変化しないか増加方向を示すことがあります。
b.下顎角
誤り。下顎角は下顎骨形態を示す角であり、機能的下顎偏位の改善だけで直ちに小さくなる項目ではありません。
c.顔面角
正しい。下顎の前方偏位が解消されてオトガイが後方へ移るため、顔面角は小さくなります。
d.ANB 角
誤り。下顎が後方へ戻るとSNBが相対的に減少し、ANB角は小さくなるのではなく増加する方向です。
e.上顎前突度
誤り。上顎前突度は上顎骨の前後的位置を示し、下顎の機能的前方偏位を改善しても小さくなる値ではありません。
覚えるポイント
- 機能性反対咬合では下顎が前方偏位しています。
- 改善後はオトガイが後方へ戻り顔面角が小さくなります。
- ANB角は一般に増加する方向へ変化します。