118D014|第118回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
顎下腺が硬く腫大するのはどれか。1 つ選べ。
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正解: b
正答
b
この問題のポイント
顎下腺の硬い腫脹では、慢性硬化性唾液腺炎であるKüttner腫瘍を考えます。
解説
Küttner腫瘍は顎下腺に好発する慢性硬化性唾液腺炎で、線維化と慢性炎症により腺が硬く腫大します。腫瘍という名称ですが、基本的には炎症性・硬化性病変です。
臨床的には悪性腫瘍との鑑別が問題となります。唾液腺の腫脹部位、疼痛、硬さ、画像所見、必要に応じた病理組織検査を組み合わせます。
選択肢の確認
a.Frey 症候群
誤り。
Frey症候群は耳下腺手術後などに食事時の耳前部発汗・紅潮を生じる病態で、顎下腺の硬い腫脹ではありません。
b.Küttner 腫瘍
正しい。
Küttner腫瘍は慢性硬化性唾液腺炎で、顎下腺が硬く腫大するのが特徴です。
c.Warthin 腫瘍
誤り。
Warthin腫瘍は耳下腺下極に好発する良性腫瘍で、顎下腺の硬化性腫脹の代表ではありません。
d.Sjögren 症候群
誤り。
Sjögren症候群では唾液腺機能低下と口腔乾燥が重要で、両側性腫脹を認めることもありますが、硬い顎下腺腫大を示す代表病名はKüttner腫瘍です。
e.Heerfordt 症候群
誤り。
Heerfordt症候群はサルコイドーシスに関連し、耳下腺腫脹、ぶどう膜炎、顔面神経麻痺、発熱などを伴います。
覚えるポイント
- Küttner腫瘍は慢性硬化性唾液腺炎です。
- 好発部位は顎下腺です。
- 硬い腫脹では悪性腫瘍との鑑別が必要です。