118D075|第118回 歯科医師国家試験 過去問
基礎歯科医学口腔解剖・組織・発生
摂食嚥下障害患者に対してリハビリテーションを行うこととした。訓練時の写真 (別冊No. 30)を別に示す。 この訓練で改善が期待できるのはどれか。1 つ選べ。

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正解: e
正答
e
この問題のポイント
鼻咽腔閉鎖機能を高める訓練では、軟口蓋を挙上する口蓋帆挙筋の活動改善が期待されます。
解説
口蓋帆挙筋は軟口蓋を上方・後方へ挙上し、嚥下や発音時の鼻咽腔閉鎖に中心的な役割を果たします。ブローイングなど口腔内圧を利用する訓練では、軟口蓋の運動を促すことが目的になります。
画像の確認
実画像では、患者が水を入れたボトルへストローで呼気を吹き込み、抵抗をかけたブローイング訓練を行っている。呼気時の鼻咽腔閉鎖を反復する訓練であり、軟口蓋を挙上する口蓋帆挙筋の機能改善が期待できる。
選択肢の確認
a.咬 筋
誤り。
咬筋は閉口と咀嚼に関与し、鼻咽腔閉鎖訓練の主要対象ではありません。
b.顎舌骨筋
誤り。
顎舌骨筋は舌骨・口腔底の挙上に関与し、嚥下時の喉頭挙上を補助しますが、軟口蓋挙上筋ではありません。
c.外側翼突筋
誤り。
外側翼突筋は下顎頭・関節円板の前方移動と開口に関与します。
d.胸鎖乳突筋
誤り。
胸鎖乳突筋は頭頸部の運動と吸気補助に関与し、軟口蓋運動の主働筋ではありません。
e.口蓋帆挙筋
正しい。
口蓋帆挙筋は軟口蓋を挙上し、鼻咽腔閉鎖を形成するため、訓練による改善が期待されます。
覚えるポイント
- 口蓋帆挙筋は軟口蓋を挙上します。
- 鼻咽腔閉鎖は嚥下と構音の両方に重要です。
- 訓練写真では対象筋と訓練目的を結び付けます。