119B008|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床歯周病学
医薬部外品の歯磨剤に歯周病予防を目的として配合される薬用成分はどれか。 1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: b
正答
b
この問題のポイント
歯周病予防を目的とする歯磨剤の薬用成分として、抗炎症・止血作用をもつ トラネキサム酸が用いられます。
解説
トラネキサム酸はプラスミノゲンの活性化を抑制する抗プラスミン薬で、出血を抑える作用に加えて炎症反応を抑える目的でも用いられます。医薬部外品の歯磨剤では、歯肉炎や歯周炎に伴う歯肉の炎症・出血の予防を目的とする薬用成分として配合されます。
歯磨剤成分は、薬用成分だけでなく、研磨剤、湿潤剤、粘結剤、発泡剤などの基剤成分も問われます。成分名と目的を対応させます。
選択肢の確認
a.硝酸カリウム
誤り。
硝酸カリウムは象牙質知覚過敏症状を軽減する目的で配合される成分です。
b.トラネキサム酸
正しい。
トラネキサム酸は歯肉の炎症や出血を抑え、歯周病予防を目的として配合されます。
c.アルギン酸ナトリウム
誤り。
アルギン酸ナトリウムは粘度や形状を保つ粘結剤として用いられます。歯周病予防の薬用成分ではありません。
d.ピロリン酸カルシウム
誤り。
ピロリン酸カルシウムは研磨剤などとして用いられる成分で、抗炎症作用を目的とする薬用成分ではありません。
e.ポリエチレングリコール
誤り。
ポリエチレングリコールは湿潤・溶解などの基剤として用いられます。歯周病予防を直接目的とする薬用成分ではありません。
覚えるポイント
- トラネキサム酸は抗プラスミン作用をもちます。
- 歯磨剤では歯肉炎症・出血の予防に用いられます。
- 薬用成分と研磨剤・粘結剤・湿潤剤を区別します。