119C028第119回 歯科医師国家試験 過去問

歯科臨床歯科補綴学

70 歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、下顎右側臼歯部に インプラント義歯による治療を行うこととした。来院時の口腔内写真(別冊No. 5 A)と操作中の口腔内写真(別冊No. 5B)を別に示す。 上部構造製作に必要なのはどれか。1 つ選べ。

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正解: d

正答

d

この問題のポイント

提示された操作はデジタル印象採得と考えられ、上部構造製作には口腔内スキャナーを用います。

解説

インプラントのデジタル印象では、インプラント体またはアバットメントにスキャンボディを装着し、口腔内スキャナーで三次元的位置と周囲歯列を記録します。得られたデータをCAD/CAM工程へ送り、上部構造を設計・製作します。

従来法では印象用コーピング、個人トレー、シリコーンゴム印象材などを用いますが、デジタル法ではこれらを使用しないワークフローがあります。

画像の確認

実画像Aでは下顎右側臼歯部の二本のインプラントが露出し、Bでは各インプラントへ角柱状のスキャンボディが装着されている。この形状・位置情報を光学的に読み取って上部構造を設計するため、口腔内スキャナーが必要である。

選択肢の確認

a.石 膏
誤り。
石膏は従来法の作業用模型製作に用いますが、提示されたデジタル印象操作の中心器材ではありません。

b.歯肉圧排糸
誤り。
歯肉圧排糸は天然歯支台のフィニッシュラインを明示する際などに用い、インプラントのスキャンボディ記録に必須ではありません。

c.オープントレー
誤り。
オープントレーは従来型のピックアップ印象法で用います。

d.口腔内スキャナー
正しい。
口腔内スキャナーによりスキャンボディと歯列の三次元的位置を記録し、上部構造製作へ利用します。

e.シリコーンゴム印象材
誤り。
シリコーンゴム印象材は従来型印象に用いますが、デジタル印象では不要です。

覚えるポイント

  • デジタル印象ではスキャンボディと口腔内スキャナーを用います。
  • 従来法では印象用コーピングと印象材を用います。
  • インプラント体の三次元的位置を正確に記録します。

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