119D041|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
頭蓋内腫瘍が関与するのはどれか。3 つ選べ。
3つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c・d
正答
a、c、d
この問題のポイント
頭蓋内腫瘍は脳神経やその走行部を圧迫し、顔面痙攣、舌下神経麻痺、症候性三叉神経痛の原因となり得ます。
解説
頭蓋内・頭蓋底病変では、脳神経症状の組合せが局在診断の手掛かりになります。
顔面神経根出口部の圧迫は片側顔面痙攣を起こすことがあります。舌下神経管周囲や延髄近傍の腫瘍は舌下神経麻痺を生じます。三叉神経根・神経節・走行部の腫瘍では、二次性の症候性三叉神経痛や知覚障害がみられます。
一方、Frey症候群は耳下腺手術後などの異常再生、Ramsay Hunt症候群は水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化が主因です。
選択肢の確認
a.顔面痙攣
正しい。
頭蓋内腫瘍が顔面神経を圧迫・刺激すると、片側顔面痙攣を生じることがあります。
b.Frey 症候群
誤り。
Frey症候群は耳下腺部の手術・外傷後に自律神経が異常再生し、食事時の発汗・紅潮を生じる病態です。
c.舌下神経麻痺
正しい。
舌下神経の核・根・舌下神経管周囲に腫瘍があると、舌下神経麻痺を生じ得ます。
d.症候性三叉神経痛
正しい。
三叉神経の走行部を腫瘍が圧迫すると、症候性三叉神経痛を生じることがあります。
e.Ramsay Hunt 症候群
誤り。
Ramsay Hunt症候群は顔面神経膝神経節に潜伏した水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化による病態です。
覚えるポイント
- 複数の脳神経症状では頭蓋内・頭蓋底病変を考えます。
- 症候性三叉神経痛では腫瘍や多発性硬化症などを除外します。
- Frey症候群とRamsay Hunt症候群の原因を区別します。