119D072|第119回 歯科医師国家試験 過去問
歯科臨床口腔外科学
老化に伴う顎関節の形態変化によって生じるのはどれか。1 つ選べ。
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正解: e
正答
e
この問題のポイント
老化に伴って関節結節が平坦化し、関節包・靱帯などの支持性が変化すると、下顎頭の運動範囲が増大することがあります。
解説
顎関節では加齢に伴い、関節面の平坦化、線維軟骨の菲薄化、下顎頭形態の変化、関節包・靱帯の弾性低下などがみられます。
関節結節が平坦化すると矢状顆路傾斜角は小さくなる傾向があり、下顎頭が前方へ滑走できる範囲は相対的に増えることがあります。これが義歯咬合や顎運動の評価へ影響します。
咬合高径低下は主に歯の喪失・咬耗・義歯の変化、喉頭挙上量低下は嚥下関連筋の機能低下などによるため、顎関節形態変化と直接結び付けないことが重要です。
選択肢の確認
a.咬合高径の低下
誤り。
咬合高径の低下は歯の喪失、咬耗、義歯の人工歯摩耗などで生じ、顎関節の形態変化だけで説明する所見ではありません。
b.安静空隙量の減少
誤り。
咬合高径が低下すれば安静空隙はむしろ増大することがあり、減少とする記述は適切ではありません。
c.喉頭挙上量の減少
誤り。
喉頭挙上量の減少は舌骨上筋群などの加齢性機能低下と関係し、顎関節形態変化による直接所見ではありません。
d.矢状顆路傾斜角の増加
誤り。
関節結節が平坦化すると矢状顆路傾斜角は増加ではなく減少しやすくなります。
e.下顎頭の運動範囲の増大
正しい。
関節結節の平坦化や支持組織の変化により、下顎頭の滑走範囲が増大することがあります。
覚えるポイント
- 加齢で関節結節は平坦化します。
- 矢状顆路傾斜角は小さくなる傾向があります。
- 下顎頭の運動範囲は増大することがあります。