119D083|第119回 歯科医師国家試験 過去問
70 歳の男性。補綴歯科治療を希望して来院した。診察の結果、①②3 ④5 ⑥ の レジン前装ブリッジを製作することとした。仮着したブリッジを外した後の口腔内 写真(別冊No. 29A)と装着予定のブリッジ(別冊No. 29B)を別に示す。 各支台歯に対して行う前処理で正しい組合せはどれか。1 つ選べ。

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正解: c
正答
c
この問題のポイント
支台歯の被着面に応じて前処理を選びます。本問では、2に対してクエン酸処理を行う組合せが正しいです。
解説
接着性レジンセメントによるブリッジ装着では、歯質、金属、セラミックス、コンポジットレジンなど、被着面の材質ごとに前処理が異なります。
歯質には、使用する接着システムに応じてクエン酸・塩化第二鉄溶液などで表面を処理し、スミヤー層を改質・除去して接着性を高める方法があります。金属にはサンドブラストや金属接着性プライマー、シリカ系セラミックスにはフッ化水素酸処理とシラン処理などを使い分けます。
接着操作のポイント
「どの材料に、どの表面処理をするか」を対応させ、処理後の唾液汚染を避けます。
画像の確認
実画像Aでは各支台歯に天然歯質、金属支台築造、レジン支台築造など異なる被着面が混在し、Bのブリッジ内面も支台ごとに材料が異なる。上顎側切歯2の露出歯質には接着前処理としてクエン酸処理を行い、表面状態を整える。
選択肢の確認
a.1 シランカップリング処理
誤り。
シランカップリング処理はシリカを含むセラミックスや一部のレジン系材料に用いますが、1の被着面に対する正しい組合せではありません。
b.1 フッ化物含有ペーストによる歯面清掃
誤り。
フッ化物含有ペーストは接着を阻害する残留物を生じることがあり、接着前の歯面清掃には適しません。
c.2 クエン酸処理
正しい。
2の歯質被着面には、使用する接着システムに応じたクエン酸処理を行います。
d.2 アルミナサンドブラスト処理
誤り。
アルミナサンドブラストは金属や一部の修復材料の表面粗造化に用いますが、2への処理として正しい組合せではありません。
e.4 メタルプライマーの塗布
誤り。
メタルプライマーは金属表面に用いますが、4の被着面に対する正しい組合せではありません。
覚えるポイント
- 被着面の材質ごとに前処理を選びます。
- 歯質、金属、シリカ系セラミックスの処理を区別します。
- 本問では2へのクエン酸処理が正しい組合せです。