32AM016|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
ソーシャルキャピタルはどれか。1つ選べ。
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正解: b
正答
b:社会の信頼関係、規範などの社会組織を説く概念である。
この問題のポイント
ソーシャルキャピタルは個人の能力ではなく、地域や集団に存在する信頼、互酬性の規範、人と人とのネットワークを資源として捉える概念である。
解説
住民同士が信頼し、助け合う規範が共有され、必要な情報や支援へつながる関係がある地域では、健康行動や社会参加を促しやすい。このような社会関係の資源をソーシャルキャピタルという。結束型は同質な集団内部の強い結び付き、橋渡し型は異なる集団間のつながり、連結型は住民と行政・専門機関など立場の異なる層との関係を表す。健康教育では個人の知識だけでなく、自治会、通いの場、ボランティア組織などのネットワークを活用する視点につながる。これに対し、自己決定能力や健康情報を扱う能力は個人側の概念である。
選択肢の確認
- a 自らの意思決定により自発的に行動できるようにする。:自分で選択し行動する力を高めるエンパワメントの説明で、地域の信頼やネットワークそのものではない。
- b 社会の信頼関係、規範などの社会組織を説く概念である。:信頼・互酬性・社会的ネットワークを共同体の資源とみなす説明で、ソーシャルキャピタルに一致する。
- c 健康情報に基づく意思決定で自身の健康を決める能力である。:健康情報を入手、理解、評価して活用するヘルスリテラシーを表す個人能力の記述である。
- d 地域社会で障害をもつ人が健常者と同様の生活ができるようにする。:障害の有無にかかわらず通常の生活を送れる社会を目指すノーマライゼーションの考え方である。
覚えるポイント
ソーシャルキャピタルの三語は信頼・互酬性・ネットワーク。個人の力を高めるエンパワメント、情報を使うヘルスリテラシー、生活条件を等しくするノーマライゼーションと区別する。