32AM017|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
口腔癌の発生部位で最も多いのはどれか。1つ選べ。
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正解: a
正答
a:舌
この問題のポイント
日本の口腔癌は組織型では扁平上皮癌が大部分を占め、解剖学的部位では舌に最も多く発生する。特に舌縁は慢性刺激を受けやすく、観察と触診が重要である。
解説
口腔癌には舌癌、歯肉癌、口底癌、頬粘膜癌、硬口蓋癌、口唇癌などが含まれる。このうち頻度が最も高いのは舌癌で、側縁部に好発する。初期には治りにくい潰瘍、白斑・紅斑、硬結、接触痛などとして現れ、進行すると舌運動障害、嚥下や構音への影響を生じる。歯科衛生士は粘膜の色調と表面性状だけでなく、左右差、病変の持続期間、硬結、頸部リンパ節も意識する必要がある。2週間以上改善しない潰瘍や増大する病変は、単なる咬傷と決めつけず精査へつなげる。
選択肢の確認
- a 舌:口腔癌の発生部位として最多であり、とくに可動舌の側縁は扁平上皮癌の好発部位として診査上重要である。
- b 口蓋:硬口蓋にも扁平上皮癌や唾液腺由来腫瘍が生じるが、口腔癌全体に占める件数は舌より少ない。
- c 口唇:紫外線曝露などに関連する口唇癌は存在するものの、日本では舌癌ほど高頻度ではない。
- d 口腔底:舌下部に浸潤性病変を生じ得てリンパ節転移にも注意する部位だが、発生数の首位ではない。
覚えるポイント
口腔癌の最多部位は舌、好発部位は舌側縁である。粘膜診査では「2週間以上治らない潰瘍」「硬結」「白斑・紅斑」「増大」を紹介判断の警告所見として覚える。