33AM071|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
6歳の女児。定期歯科健康診査のために来院した。歯科医師から保護者に仕上げ磨きについて指導するよう指示を受けた。口腔内写真を別に示す。保護者が最も注意すべき部位はどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a:①
この問題のポイント
写真の①は乳臼歯の後方に萌出して間もない第一大臼歯です。萌出途中の永久歯は咬合面が対合歯と接触せず、自浄作用や通常の横磨きが及びにくいため、仕上げ磨きで最も注意します。
解説
6歳頃に第二乳臼歯の遠心から萌出する第一大臼歯は、乳歯との交換なしに生えるため保護者が存在に気づきにくい歯です。写真の①は咬合平面まで十分に達しておらず、深い小窩裂溝へプラークが停滞しやすい状態です。萌出直後のエナメル質は成熟途中で酸に対する抵抗性も低いため、歯ブラシを歯列に直角に当てるだけでは毛先が届きません。保護者は頰側から歯ブラシを斜めに入れ、①の咬合面へ毛先を直接当てて小刻みに清掃します。
選択肢の確認
- a ①:萌出途中の第一大臼歯で、低い咬合面の裂溝に毛先が届きにくく、う蝕感受性が特に高い部位です。
- b ②:すでに咬合平面に達した乳臼歯の咬合面で清掃は必要ですが、①より通常の咬合面磨きが届きやすい状態です。
- c ③:乳臼歯間の隣接部で、歯ブラシだけではなくフロスによる清掃が重要ですが、矢印は萌出途中歯そのものではありません。
- d ④:乳臼歯の咬合面で小窩裂溝の清掃を要するものの、写真では萌出直後の①ほど咬合面が低くありません。
覚えるポイント
6歳児では乳歯列だけを見るのではなく、最後方の第一大臼歯を必ず確認します。萌出途中は歯ブラシを横から差し込む「突っ込み磨き」とフッ化物利用を組み合わせます。