33PM072|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
6歳の男児。定期歯科健康診査のため、保護者と来院した。歯科医師から半萌出している下顎右側第一大臼歯に小窩裂溝填塞を行うよう指示を受けた。器材の写真を別に示す。使用するのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c
正答
b:②、c:③
この問題のポイント
半萌出歯は十分なラバーダム防湿が難しいため、湿潤に比較的強いグラスアイオノマー系填塞材を用います。②で材料を練和し、③のブラシで小窩裂溝を清掃します。
解説
小窩裂溝填塞では、まず咬合面のプラーク・食物残渣を低速回転ブラシ③で除去し、水洗します。半萌出した第一大臼歯では遠心部が歯肉に覆われ唾液汚染を完全に防ぎにくいため、グラスアイオノマーセメントを暫間的シーラントとして選ぶことがあります。粉液型なら練和紙とプラスチックスパチュラ②で規定比に練和し、裂溝へ填入します。健全歯質を高速バーで予防的に切削せず、萌出量が少ない歯へ無理なクランプを掛けません。
選択肢の確認
- a ①:ラバーダムシート・フレーム・クランプは防湿器材ですが、半萌出歯ではクランプ保持が難しく歯肉損傷の危険があります。
- b ②:練和紙とプラスチックスパチュラでグラスアイオノマー系填塞材の粉液を均一に練和します。
- c ③:低速ハンドピースのブラシで咬合面裂溝のプラークを除去し、填塞材が歯面へ適合できるようにします。
- d ④:高速切削用バーはう蝕除去・窩洞形成に用いますが、健全な小窩裂溝を非侵襲的に填塞する処置には不要です。
覚えるポイント
半萌出歯では「清掃・可能な範囲の防湿・湿潤に強い材料」を考えます。完全萌出後に保持状態を再評価し、必要ならレジン系へ更新します。