33PM071|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
糖尿病患者において歯周治療により改善が期待されるのはどれか。1つ選べ。
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正解: a
正答
a:HbA1c(%)
この問題のポイント
糖尿病と歯周炎は双方向に影響します。歯周治療で慢性炎症負荷を減らすとインスリン抵抗性が改善し、長期血糖指標HbA1cが低下することがあります。
解説
歯周炎では潰瘍化したポケット上皮から細菌成分と炎症性サイトカインが全身へ入り、TNF-αやIL-6などを介してインスリン作用を妨げる可能性があります。プラークコントロール、スケーリング・ルートプレーニング等で炎症を抑えると、糖尿病治療と相まってHbA1cの改善が期待されます。ただし歯周治療は糖尿病薬や食事・運動療法の代替ではなく、低血糖・感染・創傷治癒を医科と連携して管理します。血球数やLDLを直接是正する治療ではありません。
選択肢の確認
- a HbA1c(%):過去1~2か月程度の平均血糖を反映し、歯周炎症とインスリン抵抗性の軽減により改善が期待されます。
- b 血小板数:骨髄での血小板産生や消費を反映する値で、通常の歯周治療によって増減させる標的ではありません。
- c ヘマトクリット値:血液中に占める赤血球容積の割合で、貧血や脱水に関係し、歯周炎の原因除去で直接改善しません。
- d LDLコレステロール値:脂質代謝の指標で、食事・運動・脂質低下薬が中心となり、歯周治療の代表的改善指標ではありません。
覚えるポイント
糖尿病管理ではHbA1cを確認し、歯周治療で全身炎症を減らします。歯周炎の改善と血糖管理は互いを支えるため医科歯科連携が重要です。