31PM069|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
65歳の男性。歯の着色を主訴として来院した。20歳頃から40年以上喫煙しているという。慢性歯周炎と診断され、歯周治療を開始することになった。初診時の口腔内写真(別冊午後 No.30)、歯周組織検査およびO'LearyのPCRの一部の図(別冊午後 No.31A、B)を別に示す。 歯科衛生士が行う処置で、主訴の改善が期待できるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・b
正答
a:SRP、b:PMTC
この問題のポイント
主訴は長期喫煙に伴う褐色の外因性色素沈着です。写真には歯頸部の着色・歯石・プラークと歯肉炎症があり、沈着物を機械的に除去する処置を選びます。
解説
SRPではスケーラー・キュレットを用いて歯肉縁上および縁下の歯石、汚染沈着物を除去し、慢性歯周炎の原因となる根面バイオフィルムを減らします。PMTCでは回転ブラシやラバーカップ、研磨ペースト等を用いて、セルフケアで残るプラークとタバコ由来の外因性ステインを除去・研磨します。画像では前歯部に茶褐色沈着が目立ち、PCR図でも多数歯面が陽性なので、両処置は主訴と歯周炎の双方の改善に結びつきます。
選択肢の確認
- a SRP:歯石と根面の付着物を除去し、歯頸部の沈着と歯周炎症を改善できるため該当します。
- b PMTC:専門的機械清掃で外因性色素とプラークを除去・研磨し、見た目の着色改善が期待できます。
- c 歯肉マッサージ:歯肉を刺激しても歯面のタール・ステインや歯石を物理的に除去できません。
- d フッ化物歯面塗布:エナメル質の再石灰化とう蝕予防が目的で、喫煙による着色を落とす処置ではありません。
覚えるポイント
硬い歯石・根面沈着=SRP、プラーク・外因性ステイン=PMTC。色調改善後も禁煙支援とセルフケアが再付着予防に重要です。