35AM041|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
連問(40/41) 39歳の男性。上顎前歯部の歯間が開いてきたことを主訴として来院した。 2年前から同部歯肉に腫れや痛みを感じていたという。歯周組織検査の結果、慢性歯周炎と診断され、歯周基本治療を行った。初診時のエックス線画像と口腔内写真、および再評価時の口腔内写真を別に示す。 再評価時の医療面接の際に、上顎右側切歯部にブラッシング時の一過性疼痛があることを訴えた。適切な対応として考えられるのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・d
正答
b:レーザー照射、d:シュウ酸カリウム製剤の塗布
この問題のポイント
歯周基本治療後に生じた、ブラッシング時の一過性疼痛を象牙質知覚過敏と判断し、低侵襲の処置を選びます。
解説
SRP後には歯肉退縮や根面の沈着物除去により象牙質が露出し、歯ブラシ、冷水、冷気などで短い鋭痛が生じることがあります。歯髄炎やう蝕、破折などを除外して象牙質知覚過敏と判断したら、原因刺激の調整、適切なブラッシング、知覚過敏抑制材の塗布を行います。レーザー照射は象牙細管の封鎖や神経反応の抑制を目的に用いられ、シュウ酸カリウム製剤は結晶形成によって象牙細管を封鎖します。症状の程度を追跡し、改善しなければ再診査します。
選択肢の確認
- a 麻酔抜髄:一過性の刺激痛だけで直ちに歯髄を除去するのは過剰な侵襲です。
- b レーザー照射:知覚過敏抑制法の一つとして適切です。
- c コンポジットレジン修復:実質欠損など明確な適応がなければ第一選択にはしません。
- d シュウ酸カリウム製剤の塗布:象牙細管封鎖による知覚過敏抑制に用います。
覚えるポイント
SRP後の短い刺激痛では露出象牙質と動水力学説を考えます。まず原因除去と細管封鎖など保存的対応を選びます。