31AM043第31回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

49歳の男性。ブラッシング時の歯肉からの出血を主訴として来院した。1年前から気付いていたが放置していたという。慢性歯周炎と診断され、歯周基本治療を行った。初診時と歯周基本治療終了時の口腔内写真(別冊午前 No.9A、B)と、初診時と歯周基本治療終了時の歯周組織検査結果(別冊午前 No.10A、B)を別に示す。 改善したのはどれか。2つ選べ。

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正解: b・c

正答

b:歯肉腫脹、c:歯肉出血

この問題のポイント

画像AからBで歯肉の発赤・膨隆が減り、検査表でもPPDとプロービング時出血の丸印が減少しています。炎症の改善所見を選びます。

解説

歯周基本治療ではプラークコントロール、スケーリング・ルートプレーニング、リスク因子への対応を行います。写真BではAにみられた辺縁歯肉・歯間乳頭の赤い腫れが軽減して引き締まり、検査表では4〜8 mmの深い部位が2〜3 mm中心へ変化し、出血を示す丸印も大幅に減っています。これは浮腫性腫脹と炎症が改善した結果です。炎症が引くと歯肉退縮が顕在化し、根面露出は残るか増えることがあるため、根露出を「改善」とは評価しません。

選択肢の確認

  • a 歯根露出:Bでも前歯部根面が見え、炎症消退による歯肉退縮で目立つため、改善項目ではありません。
  • b 歯肉腫脹:Aの丸みを帯びた赤い歯間乳頭がBで引き締まっており、明らかに改善しています。
  • c 歯肉出血:プロービング時出血の丸印が治療後の表で減っており、炎症低下を示します。
  • d 歯肉肥大:薬物性などの組織増殖を示す所見は初診時から主病変ではなく、比較対象となる改善項目ではありません。

覚えるポイント

基本治療後は発赤・腫脹・BOP・PPDが減少します。一方、炎症消退に伴う歯肉退縮と根面露出には知覚過敏・根面う蝕対策が必要です。

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