33AM043|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
46歳の男性。上顎左側臼歯部の違和感を主訴として来院した。慢性歯周炎と診断され、歯周基本治療を行った。再評価後、歯周外科処置を行うことになった。再評価時の口腔内写真(A)、エックス線画像(B)および歯周組織検査結果の一部を別に示す。上顎左側臼歯部に行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: b
正答
b:フラップ手術
この問題のポイント
歯周基本治療後にも上顎左側臼歯部に5~6mmの歯周ポケットとプロービング時出血が残り、エックス線像で骨吸収があるため、直視下で根面へ到達する手術を選びます。
解説
写真では臼歯部の歯肉は厚みと角化歯肉幅が保たれていますが、再評価表では複数部位に5~6mmの深いポケットと出血が残っています。フラップ手術では歯肉弁を剝離・翻転し、通常のスケーリング・ルートプレーニングでは到達しにくい深部根面の歯石、不良肉芽、骨形態を直視下で処置します。歯肉弁を復位・縫合し、ポケット減少と清掃性改善を図ります。
選択肢の確認
- a ENAP:ポケット内面上皮と炎症組織を内斜切開で除去する方法で、広い剥離による根面・骨の直視を主目的とする手術ではありません。
- b フラップ手術:基本治療後に残った深いポケットに対し、歯肉弁を開いて根面と骨を直視下で処置できるため該当します。
- c 遊離歯肉移植術:口蓋などから上皮付き組織を移植し、角化歯肉幅を増やす方法で、本例では角化歯肉幅不足が主問題ではありません。
- d 歯肉弁側方移動術:隣接部の歯肉弁を側方へ移動し、局所的歯肉退縮の根面被覆などを図る歯周形成手術です。
覚えるポイント
深い残存ポケットと骨欠損へのアクセス改善はフラップ手術、角化歯肉の拡大は遊離歯肉移植、局所退縮の被覆は歯肉弁側方移動と、治療目標で選びます。