33PM042第33回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

58歳の男性。下顎右側第一大臼歯の違和感を主訴として来院した。検査の結果、慢性歯周炎と診断された。初診時の口腔内写真(A)、エックス線画像(B)および歯周組織検査結果の一部を別に示す。下顎右側第一大臼歯に行うのはどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a:ヘミセクション

この問題のポイント

下顎第一大臼歯は二根性で、写真・エックス線・検査では一方の根周囲に著しい骨吸収とClass Ⅲの根分岐部病変があります。保存可能な根を残し、病変根と対応歯冠を分割・除去するヘミセクションを行います。

解説

ヘミセクションは下顎大臼歯を近遠心的に二分し、予後不良な一根とその上の歯冠部分を除去して、残る一根を補綴的に利用する処置です。本例は深いポケット、分岐部の完全交通、エックス線透過像から単純なデブライドメントでは管理困難です。残存根の歯周支持、根管治療の可否、歯冠歯根比、清掃性、補綴設計を評価して適応を決めます。両根を残して分けるルートセパレーションや浅い分岐部を整形する方法とは異なります。

選択肢の確認

  • a ヘミセクション:下顎大臼歯を二分し、重度に罹患した根と対応歯冠を除去して健全側の根を保存する処置です。
  • b ルートセパレーション:下顎大臼歯の歯冠・根分岐部を分割して両根を残す方法で、一根の支持が著しく失われた本例には適しません。
  • c ルートアンプテーション:主に上顎多根歯で、歯冠を残しながら罹患根だけを切除する方法として用いられます。
  • d ファーケーションプラスティ:エナメル突起や浅い分岐部形態を削除・整形して清掃性を高める方法で、Class Ⅲ病変への単独処置では不十分です。

覚えるポイント

下顎二根性大臼歯で「病変根+その歯冠を半分除去」=ヘミセクション、「両根を残して分割」=ルートセパレーションです。

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