35AM042|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
62歳の女性。下顎右側前歯部のブラッシング時における歯肉疼痛を主訴として来院した。診察の結果、歯周基本治療後に、歯周外科治療を行うことになった。初診時の歯周組織検査結果の一部と口腔内写真、および手術中と手術後の口腔内写真を別に示す。目的はどれか。1つ選べ

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正解: b
正答
b:角化歯肉の獲得
この問題のポイント
手術写真から遊離歯肉移植術などの歯肉歯槽粘膜形成術を読み取り、その主目的を選びます。
解説
遊離歯肉移植術では、口蓋などから採取した上皮付き結合組織片を、角化歯肉が不足する受容床へ移植します。ブラッシング時の歯肉疼痛があり、付着・角化歯肉が少ない症例では、清掃しやすく炎症に抵抗しやすい環境を得ることが目的です。写真に示された移植片と縫合後の所見は、角化歯肉幅の増大を意図した処置と判断できます。骨欠損へ再生材料を置く歯周組織再生療法や、ポケット壁を切除する歯肉切除術とは術式と目的が異なります。
選択肢の確認
- a 歯槽骨の再生:骨移植やGTRなどの再生療法の目的であり、示された軟組織移植の主目的ではありません。
- b 角化歯肉の獲得:遊離歯肉移植術の代表的目的なので正しいです。
- c 歯周ポケットの減少:結果として環境が改善することはあっても、この術式の直接目的ではありません。
- d 病的歯肉組織の切除:歯肉切除術などの目的で、移植術とは異なります。
覚えるポイント
遊離歯肉移植=角化歯肉幅の増大、結合組織移植=根面被覆や歯肉厚の増大、と目的を軸に整理します。