32PM067|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
62 歳の男性。初診時と歯周基本治療後の歯周組織検査結果の一部を表に示す。 付着の獲得が認められたのはどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: c・d
正答
c:下顎第二大臼歯舌側中央部、d:下顎第二大臼歯頬側近心部
この問題のポイント
付着の獲得は、プロービングポケットデプス〈PPD〉ではなくアタッチメントレベル〈AL〉の減少で判定します。表では該当二部位のALがいずれも5 mmから4 mmへ1 mm改善しています。
解説
ALはセメントエナメル境など固定した基準点からポケット底までの距離で、歯周組織の付着喪失量を表します。治療後に値が小さくなれば臨床的付着の獲得です。PPDだけが減っても、炎症消退による歯肉退縮でポケットが浅くなった可能性があるため、ALを比較します。表を部位別に読むと、下顎第二大臼歯舌側中央部はAL 5→4 mm、同歯頬側近心部も5→4 mmです。一方、選択肢a・bに対応する下顎第一大臼歯の部位はAL値が変わっていません。
選択肢の確認
- a 下顎第一大臼歯頬側遠心部:治療前後で該当部のALは同じ値であり、PPD低下があっても付着獲得とは判定しません。
- b 下顎第一大臼歯舌側中央部:表のALに減少がみられないため、臨床的付着位置は治療前から変化していません。
- c 下顎第二大臼歯舌側中央部:ALが5 mmから4 mmへ減少しており、1 mmの臨床的付着獲得を示します。
- d 下顎第二大臼歯頬側近心部:この部位もALが5 mmから4 mmとなり、ポケット底が固定基準点側へ1 mm改善しています。
覚えるポイント
PPD=歯肉辺縁からポケット底、AL=固定基準点からポケット底です。「ポケットが浅くなった」と「付着を獲得した」を区別し、後者はALの変化で判断します。