35AM043|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
放散性の痛みを特徴とするのはどれか。1つ選べ。
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正解: a
正答
a:急性化膿性歯髄炎
この問題のポイント
歯髄由来の痛みと根尖歯周組織由来の痛みを、局在性や放散性、刺激への反応から区別します。
解説
急性化膿性歯髄炎では、硬い象牙質に囲まれた歯髄腔内で炎症と膿形成が進み、内圧が上昇します。自発痛、拍動痛、夜間痛が強く、痛みが三叉神経の同じ枝の領域へ広がるため、原因歯を特定しにくい放散痛・関連痛を示すことがあります。進行例では温熱で増悪し、冷刺激で一時的に軽減することもあります。根尖性歯周炎では歯根膜の固有感覚により原因歯を比較的特定しやすく、咬合痛や打診痛が前面に出ます。
選択肢の確認
- a 急性化膿性歯髄炎:強い自発痛と、局在しにくい放散性疼痛が特徴です。
- b 慢性増殖性歯髄炎:若年者の開放性う蝕で歯髄ポリープを形成し、強い放散痛は典型的でありません。
- c 急性化膿性根尖性歯周炎:咬合・打診痛が強く、原因歯を比較的定位できます。
- d 慢性化膿性根尖性歯周炎:瘻孔を形成することがあり、自覚症状が乏しい場合があります。
覚えるポイント
歯髄痛は局在しにくく放散しやすい、歯根膜痛は原因歯を定位しやすいという対比が鑑別の軸です。