32AM088|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
2 型糖尿病患者に対する食生活指導で特に摂取を勧めるのはどれか。 1 つ選べ。
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正解: b
正答
b:食物繊維
この問題のポイント
食物繊維は糖質の吸収を緩やかにし、食後血糖上昇を抑えるほか、満腹感や脂質代謝にも有利である。2型糖尿病の食生活で積極的な摂取を勧める。
解説
野菜、海藻、きのこ、豆類、全粒穀物に多い食物繊維は、胃内容排出と小腸での糖吸収を緩やかにし、食後の急な血糖上昇を抑える。エネルギー密度が低く満腹感を得やすいため、適正体重の維持にも役立つ。指導では単に糖質を禁止せず、主食量、食事時刻、野菜を先に食べる工夫などを生活に合わせる。歯周炎は血糖管理と双方向に関連するため、口腔衛生と定期管理も並行する。
選択肢の確認
- a 塩分:過剰摂取は高血圧を介して心血管・腎合併症リスクを高めるため、糖尿病患者ではむしろ減塩を勧める。
- b 食物繊維:糖吸収の遅延、満腹感、便通、血清脂質の改善に役立ち、野菜や豆類から十分に摂ることが望ましい。
- c タンパク質:必要量は確保するが、糖尿病性腎症の病期によって調整が必要で、無条件に多量摂取を勧める栄養素ではない。
- d 飽和脂肪酸:動脈硬化性疾患リスクを高めるため、脂身や加工肉などの過剰摂取を控え、不飽和脂肪酸へ置き換える。
覚えるポイント
2型糖尿病では総エネルギーを適正化し、食物繊維を増やす。塩分と飽和脂肪酸は控え、タンパク質は腎機能を見て個別に設定する。