32AM089第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

50 歳の男性。入院中の口腔健康管理を行うことになった。5日前に化学療法が終了し、口腔内の痛みで食事摂取が困難であるという。 受診時の写真(別冊午前No.34) を別に示す。 現時点で、摂取しやすいのはどれか。2 つ選べ。

32AM089の問題画像
2つ選択
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正解: a・b

正答

a:冷奴b:ゼリー

この問題のポイント

写真では軟口蓋に発赤と複数の潰瘍があり、化学療法後の口腔粘膜炎が疑われる。冷たく軟らかく、酸味や粗い破片の少ない食品が摂取しやすい。

解説

化学療法後は上皮細胞の更新障害と骨髄抑制により口腔粘膜炎が起こり、治療終了後数日から痛みが強くなることがある。写真の潰瘍面には、硬い食品の摩擦、熱い料理、酸味・香辛料が刺激となる。冷奴は軟らかく水分を含み、冷やせば疼痛を和らげる。ゼリーも滑らかでまとまりやすく、咀嚼負担が少ない。摂取量低下が続けば、鎮痛、保湿、感染評価と栄養支援を医療チームで行う。

選択肢の確認

  • a 冷奴:軟らかく滑らかで冷温刺激により疼痛を軽減しやすく、潰瘍面を機械的に擦りにくい。
  • b ゼリー:水分が多く口腔内でまとまり、少ない咀嚼で飲み込めるため、粘膜炎時の補食に適する。
  • c クッキー:乾燥して崩れた角のある破片が潰瘍へ当たり、水分も奪うので疼痛を増しやすい。
  • d グレープフルーツ:クエン酸による強い酸味が露出した粘膜神経を刺激し、口腔内疼痛を悪化させる。

覚えるポイント

口腔粘膜炎の食事は冷たい・軟らかい・滑らか・低刺激。乾燥食品、硬い破片、酸味、辛味、高温を避け、疼痛管理と栄養確保を同時に考える。

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