35PM087第35回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

82歳の男性。低栄養のため救急搬送され、入院中である。歯の痛みがあるため主治医から歯科に口腔診査の依頼があった。診察の結果、重度のう蝕と歯周病が認められた。歯の痛みによって食事をほとんど摂取しておらず、同居している息子夫婦に何度も歯科受診を訴えていたが、聞き入れてくれなかったという。疑われるのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: d

正答

d:ネグレクト

この問題のポイント

高齢者虐待の類型から、必要な医療や栄養を受けさせない養護放棄を判断する問題です。本人の訴えを繰り返し無視した状況はネグレクトです。

解説

ネグレクトは、養護者が食事、清潔、医療、介護など生活に必要な世話を著しく怠ることです。本例では歯痛で食事摂取ができず低栄養へ至り、本人が何度も受診を求めても同居家族が対応していません。歯科職は口腔治療だけで終えず、安全と意思を確認し、院内の担当者、医療ソーシャルワーカー、地域包括支援センター、市町村などへ組織的に相談・通報します。

選択肢の確認

  • a 性的虐待:本人の同意のない性的行為やわいせつ行為を指し、本例の状況ではありません。
  • b 身体的虐待:暴力や拘束などで身体へ傷害を与える行為です。
  • c 心理的虐待:暴言、拒絶、威圧など著しい心理的外傷を与える行為です。
  • d ネグレクト:必要な歯科受診と栄養確保を放置しており該当します。

覚えるポイント

疑いの段階でも一人で断定・対決せず、事実を客観的に記録して組織内共有し、本人の安全を優先して関係機関へつなぎます。

関連問題

35PM08635PM088
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)