35AM081|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
40歳の男性。急性リンパ性白血病の診断を受け、入院治療中である。口腔清掃困難と口腔内の疼痛のため主治医から周術期等口腔機能管理の依頼があった。診察の結果、口腔衛生状態不良であり、歯科医師から口腔衛生管理と病棟看護師が行う口腔ケアへの助言を指示された。初診時の口腔内写真を別に示す。看護師への助言で適切な内容はどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・d
正答
a:清掃前に保湿、d:ヘッドの小さい歯ブラシを選ぶ
この問題のポイント
白血病治療中で疼痛と口腔清掃困難がある患者には、粘膜を傷つけず刺激を減らす口腔ケアを助言します。
解説
白血病治療中は骨髄抑制による易感染性・出血傾向に加え、口腔粘膜炎や乾燥が起こりやすくなります。乾いた痂皮や粘稠な汚れを無理にこすると出血と疼痛を招くため、清掃前に保湿して軟化させます。小さなヘッドの軟らかい歯ブラシなら、疼痛部位を避けながら狭い範囲を丁寧に清掃できます。血球数、粘膜所見、主治医・歯科医師の指示に応じて圧と用具を調整し、清掃不能時も保湿と優しい除去を継続します。刺激性成分は避けます。
選択肢の確認
- a 清掃前に保湿する:乾燥物を軟化し、粘膜損傷と疼痛を減らすため適切です。
- b 研磨剤配合歯磨剤を使う:炎症粘膜への刺激や残留を招くため避けます。
- c アルコール含有洗口剤を使う:刺激と乾燥を増悪させるため不適切です。
- d 小さいヘッドの歯ブラシを選ぶ:操作範囲を限定し、痛い粘膜への接触を減らせます。
覚えるポイント
がん治療中の口腔ケアは保湿・低刺激・小さく軟らかい用具・出血感染リスク確認が基本です。