34PM085|第34回 歯科衛生士国家試験 過去問
76歳の男性。2日前に脳梗塞を発症し、急性期病棟に入院中である。口腔清掃が自立していないため、主治医から歯科に口腔衛生管理の依頼があった。 挺舌時の口腔内写真を別に示す。 舌の異常所見はどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:偏位
この問題のポイント
脳梗塞急性期患者の挺舌写真から、舌が正中から一側へずれる偏位を識別する問題です。
解説
舌運動は舌下神経を中心に制御され、片側の中枢・末梢障害で挺舌時に左右差が現れます。写真では舌尖が正中から偏っており、舌偏位と判断します。脳梗塞直後は舌運動だけでなく、顔面・口唇運動、咳、声質、唾液嚥下、意識を観察し、誤嚥リスクを評価してから口腔ケアの体位・水分量を決めます。
選択肢の確認
- a 萎縮:舌の容積減少、しわ、筋線維束性収縮などをみる所見で、写真の中心は位置異常です。
- b 潰瘍:上皮欠損を伴う局所病変で、舌全体の偏りとは異なります。
- c 偏位:挺舌時に舌尖が正中からずれており正しいです。
- d びらん:上皮表層の浅い欠損で、写真の運動所見ではありません。
覚えるポイント
挺舌では位置、可動域、速度、萎縮、線維束性収縮を観察します。急性脳卒中では嚥下評価前の飲水を避けます。