35PM110|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
71歳の男性。急性骨髄性白血病で入院中である。口腔衛生状態が不良であるため、血液内科から歯科に口腔内診査の依頼があった。経口摂取はできていないという。診察の結果、歯科医師から口腔衛生管理を行うよう指示された。口腔内写真を別に示す。適切な対応はどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・b
正答
a・b:唾液腺マッサージ、口腔周囲筋ストレッチ
この問題のポイント
絶食中で白血病治療を受ける患者の乾燥・廃用を防ぎ、粘膜を傷つけずに行う口腔機能管理を選ぶ問題です。
解説
経口摂取がないと咀嚼刺激と唾液分泌が減り、口腔乾燥、痂皮、口臭、口腔周囲筋の廃用が進みます。全身状態と血球数を確認し、やさしい唾液腺マッサージや口唇・頬のストレッチで保湿と機能維持を支援します。急性骨髄性白血病では血小板減少による出血、好中球減少による感染に特に注意し、侵襲の少ない器具と圧で行います。二つの対応はいずれも乾燥と廃用への低侵襲な支援です。
選択肢の確認
- a 唾液腺マッサージ:禁忌がなければ唾液分泌を促し、乾燥軽減に役立ちます。
- b 口腔周囲筋ストレッチ:絶食による廃用を防ぎ、口唇・頬の可動性を保ちます。
- c アルコール含有含嗽剤:粘膜刺激と乾燥を増やすため避けます。
- d 硬め歯ブラシで舌清掃:出血・粘膜損傷の危険が高く、軟らかい用具で愛護的に行います。
覚えるポイント
血液疾患患者の口腔ケアは『血小板・好中球を確認、低侵襲、保湿、出血と感染を観察』。絶食中も毎日必要です。