34AM103|第34回 歯科衛生士国家試験 過去問
86歳の女性。脳梗塞の既往があり要介護認定を受けている。家族から義歯修理の依頼があり、歯科訪問診療を行った。口腔乾燥が顕著であり、乾燥痰が多く付着していたため、歯科医師から口腔衛生管理の指示を受けた。乾燥痰を除去する際の対応として正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・c
正答
b、c
この問題のポイント
乾燥痰は少量の水で湿潤させて無理な剥離を避け、誤嚥を防ぐ体位で安全に除去します。
解説
口腔乾燥が強いと痰や剥離上皮が粘膜に固着します。そのまま強く擦ると粘膜損傷・出血・疼痛を招くため、まず少量の水で乾燥痰を湿潤させます。脳梗塞後で嚥下機能低下が疑われる人では、頸部を前屈させて口腔内の水や剥離物が咽頭へ流れ込みにくい状態を保つことも重要です。除去するときは、汚染物を口蓋前方から後方へ押し込まず、口腔外に回収できる方向で操作します。
選択肢の確認
- a 毛の硬い歯ブラシを使用する:乾燥した脆弱な粘膜を傷つける危険があり、選びません。
- b 少量の水で乾燥痰を湿潤させる:固着物を軟らかくし、低侵襲に除去するため正答です。
- c 頸部は前屈させた状態を保持する:水分や除去物の咽頭への流入を抑え、誤嚥リスクを下げるため正答です。
- d 歯ブラシを口蓋の前方から後方へ動かす:痰を咽頭方向へ送る操作となり、誤嚥の危険があります。
覚えるポイント
少量で湿潤・頸部前屈・口腔外へ回収が、乾燥痰を安全に除去する基本です。