35AM090|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
85歳の女性。よく噛めなくて食事を嫌がることを主訴として家族から歯科訪問診療の依頼があった。診察の結果、義歯を再製作することになった。現在の身長は152cm、体重は40kgであり、低栄養と診断されているという。日中は座って過ごすことが多く、歩行速度の低下が認められる。歯科治療と並行して、管理栄養士とともに栄養指導を行うことになった。食事摂取状況の一部を表に示す。改善が必要なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
解答・解説を見る
正解: a・c
正答
a:1(エネルギー)、c:3(タンパク質)
この問題のポイント
BMI低値、低栄養、歩行速度低下がある高齢者の摂取量から、エネルギーとタンパク質不足を優先して改善します。
解説
身長152cm・体重40kgのBMIは約17.3で、すでに低栄養と診断されています。表の1日1,000kcalとタンパク質10gは、体重維持、筋肉量、創傷治癒、免疫機能を支えるには明らかに不足しており、フレイルやサルコペニアを進めるおそれがあります。義歯再製作で咀嚼機能を改善しつつ、管理栄養士と連携し、食べやすい高エネルギー・高タンパク食品を少量頻回で取り入れます。腎機能など全身状態を確認し、体重・摂取量・活動性を継続評価します。
選択肢の確認
- a 1 エネルギー1,000kcal:低体重の維持にも不足するため増量が必要です。
- b 2 食物繊維25g:一般的に十分な量で、最優先の不足項目ではありません。
- c 3 タンパク質10g:極端に少なく、筋量維持のため改善が必要です。
- d 4 食塩4g:過剰ではなく、増やすべき項目ではありません。
覚えるポイント
低栄養支援は口腔機能改善+エネルギー・タンパク質確保+活動を組み合わせます。BMIだけでなく体重変化と食事量も追います。