31AM089|第31回 歯科衛生士国家試験 過去問
85歳の女性。骨折で要介護状態となり介護施設に入所している。普通食を摂取していたが、臼歯部両側遊離端義歯を紛失して歯科訪問診療を受診した。義歯製作までに食事形態の変更が必要となった。むせはないという。野菜の炒め煮の食事形態の写真(別冊午前 No.31)を別に示す。 適切なのはどれか。1つ選べ。

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正解: c
正答
c:③
この問題のポイント
両側臼歯を義歯ごと失って咀嚼力は低下していますが、むせはなく嚥下障害は示されません。舌と口蓋で押しつぶせる軟らかさを選びます。
解説
写真③は野菜と肉を細かく刻み、軟らかくまとまりをもたせた形態で、臼歯部で十分に磨り潰せなくても舌と口蓋で押しつぶし、食塊を形成しやすい調整です。①・②は野菜の長い線維や大きな片が残り、両側遊離端部で咀嚼できない状態には負担です。④は均一なペーストで嚥下機能低下時に用いる段階ですが、本例はむせがなく普通食を食べていたため、必要以上の形態低下は食欲や食物認識を損ないます。
選択肢の確認
- a ①:線維性野菜が大きく残り、臼歯部欠損では十分な粉砕・食塊形成が困難です。
- b ②:①より調整されても大きな具材と線維が残り、咀嚼負担がまだ高い形態です。
- c ③:細かく軟らかく、舌・口蓋で押しつぶしてまとめられるため本例に適します。
- d ④:ミキサー状・ペースト状で、重い咀嚼・嚥下障害向けです。むせのない本例には過剰な調整です。
覚えるポイント
食形態は咀嚼障害なら軟らかく押しつぶせる形、嚥下障害ならまとまり・付着性・流動性も調整し、必要以上にペースト化しません。