35AM101第35回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

85歳の女性。口腔内の衛生状態が悪いため、介護支援専門員から歯科訪問診療の依頼があった。患者は意思の疎通が難しく脳梗塞で右側に麻痺がある。主たる介護者は家族であるという。歯科医師の診察後、ベッド上で口腔清掃を行うよう指示された。 適切な対応はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: a・d

正答

a:左側を下にした側臥位、d:日常使用する清掃用具を確認

この問題のポイント

脳梗塞後の右片麻痺と意思疎通困難がある訪問患者では、誤嚥を防ぐ体位と、本人の生活に合うケア情報の収集を優先します。

解説

右片麻痺では非麻痺側である左側を下にした側臥位にすると、頭頸部を安定させやすく、口腔内の洗浄液や汚染物を口外へ排出・吸引しやすくなります。ベッド上では完全な仰臥位を避け、顔を側方へ向け、少量の水分と吸引を用いて誤嚥を防ぎます。また家族に普段の清掃用具、介助方法、拒否のサイン、生活リズムを確認すると、継続できる個別的ケアを計画できます。意思疎通が難しくても表情や非言語反応を尊重し、短い説明と予告で安心を得ます。

選択肢の確認

  • a 左下側臥位:非麻痺側を下にして安定と排液を図れるため適切です。
  • b 薬物による行動調整:口腔清掃の第一選択ではなく、呼吸抑制などのリスクもあります。
  • c 筆談:意思疎通困難の原因や視覚・上肢機能を確認せず一律に用いるのは不適切です。
  • d 日常の清掃用具を確認:在宅で継続可能な支援を組み立てる重要情報です。

覚えるポイント

ベッド上口腔ケアは側臥位・吸引・少量の水・非言語反応の観察が基本です。家族から普段の方法も聞き取ります。

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