34AM087|第34回 歯科衛生士国家試験 過去問
80歳の男性。5年前に脳梗塞を発症し、現在在宅療養中で、意識障害があるという。口臭が強いことを主訴として家族から歯科訪問診療の依頼を受けた。 歯科医師から口腔衛生管理を指示された。口腔清掃時の写真を別に示す。この患者に行うのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・d
正答
b:歯の動揺確認、d:リクライニング位の設定
この問題のポイント
意識障害患者の口腔清掃で、誤嚥・窒息を防ぐ体位と口腔内危険物の確認を優先します。
解説
意識障害では咳反射・嚥下反射が低下し、洗浄水、剥離した汚れ、器具、小さな歯が気道へ入る危険があります。清掃前に動揺歯や脱離しそうな補綴物を確認し、必要に応じて歯科医師へ報告します。安定したリクライニング位を設定し、頭部を支持して顔を横向きまたは軽い前屈とし、吸引しながら少量の水で清掃します。頭部後屈は気道方向へ流れ込みやすくするため避けます。意識障害でも説明や声かけ、尊厳への配慮は続けますが、相互的なラポール形成を本問の直接操作として選ぶ場面ではありません。
選択肢の確認
- a 頭部の後屈:水分・汚物が咽頭へ流れやすくなり誤嚥リスクを高めます。
- b 歯の動揺確認:脱落・誤嚥する物を事前に把握するため正しいです。
- c ラポール形成:尊重した声かけは必要でも、意識障害下の安全操作としての選択ではありません。
- d リクライニング位の設定:体幹と頭部を安定させ安全に清掃するため正しいです。
覚えるポイント
意識障害時は動揺物確認・頭部安定・側方排出・吸引・少量の水で誤嚥を防ぎます。