35AM089|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
79歳の男性。飲み込みにくいことを主訴として来院した。上下顎全部床義歯を装着しており、適合は良好である。半年前から飲水時の「むせ」や食後の喉の残留感を自覚しており、 食事摂取量も減少しているという。改訂水飲みテストは2点であった。歯科医師から食事に関する指導を行うように指示された。指導内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: b・d
正答
b:水分にとろみを付ける、d:咽頭への付着性が低い食品を選ぶ
この問題のポイント
水分でむせ、咽頭残留感がある嚥下障害では、流れる速さを調整し、まとまりやすく残留しにくい食形態を選びます。
解説
改訂水飲みテスト2点は嚥下障害が疑われ、精査と安全な摂取支援が必要な状態です。薄い水は咽頭へ速く流れ、嚥下反射が遅れると気道へ入りやすいため、適切な粘度のとろみを付けて流速を遅くします。咽頭残留感がある場合は、べたつきが少なく、まとまりやすく、咽頭へ付着しにくい食品を選びます。姿勢、一口量、摂取ペースも調整し、誤嚥性肺炎や低栄養・脱水を防ぎます。とろみの濃さは評価に基づいて統一します。
選択肢の確認
- a 細かく刻む:ばらけて口腔・咽頭に散らばり、かえって誤嚥しやすい場合があります。
- b 水分にとろみを付ける:流速を遅くし、むせの軽減に適します。
- c 酸味を強くする:感覚刺激になる場合はありますが、一律に強い酸味を勧める指導ではありません。
- d 付着性が低い食品を選ぶ:咽頭残留を減らすため適切です。
覚えるポイント
嚥下調整食は軟らかいだけでなく、まとまり・付着性・流速を評価します。刻み食が常に安全とは限りません。