33AM046|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
82歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。診査の結果、上下顎全部床義歯を新しく製作することになった。製作過程で使用する装置の写真(A)と試適時の口腔内写真(B)を別に示す。この操作でわかることはどれか。1つ選べ。

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正解: b
正答
b:水平的顎位
この問題のポイント
写真Aは上下顎の咬合床に中央描記装置を組み込んだ状態、Bは口腔内で顎運動させている状態です。ゴシックアーチ描記で水平的な顎関係を決定します。
解説
全部床義歯では歯による咬頭嵌合位がないため、上下顎の垂直的・水平的位置関係を咬合床で記録します。中央描記法では、描記針と描記板をもつ装置を口腔内に装着し、患者に前後・左右の滑走運動を行ってもらいます。描記板には矢尻状のゴシックアーチが描かれ、その頂点を基準に水平的顎位を求めます。同時にタッピング点の収束で顎位の安定性も確認できます。
選択肢の確認
- a 咬合高径:顔貌計測、下顎安静位、発音、審美性などを利用して垂直的顎間関係として決定し、ゴシックアーチの主な読み取り対象ではありません。
- b 水平的顎位:前後・左右運動で描かれるゴシックアーチの頂点から水平面上の顎位を記録できます。
- c 仮想咬合平面:咬合床のワックスリムを瞳孔線やCamper平面などを参考に調整して決定します。
- d リップサポート:上顎前歯部咬合床の厚さ・前後位置を調整し、口唇周囲の審美性と筋支持から評価します。
覚えるポイント
中央描記装置・ゴシックアーチは「水平的顎位」の検査です。咬合高径のような垂直的関係を先に確立し、その条件下で水平的顎位を描記する順序を理解します。