32PM047|第32回 歯科衛生士国家試験 過去問
67歳の男性。上顎前歯部の欠損による審美不良を主訴として来院した。 ブリッジ製作過程における作業用模型の写真(別冊午後No.15A 、B)と試適時の口腔内写真(別冊午後No.15C)を別に示す。 口腔内での操作の目的はどれか。2 つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c
正答
b:適合性の確認、c:咬合関係の検査
この問題のポイント
写真Cは上顎前歯ブリッジの金属フレームを口腔内へ試適している。完成前に支台歯への辺縁・内面適合と、対合歯との咬合接触を確認する段階である。
解説
作業用模型上で製作した連結冠形態のメタルフレームは、陶材築盛や最終装着に進む前に口腔内で試適する。浮き上がり、辺縁の段差、隣接面接触、ポンティック下粘膜との関係を調べ、探針、フロス、適合試験材などで評価する。さらに咬合紙等を用いて中心咬合位と偏心運動時の早期接触や干渉を確認する。ここでいう咬合関係の検査は、すでに採得済みの顎間関係を材料で新たに記録する咬合採得とは異なる。
選択肢の確認
- a 咬合の採得:上下顎の位置関係をワックスやシリコーンで記録する工程であり、写真の金属フレーム試適そのものの目的ではない。
- b 適合性の確認:各支台歯へ同時に完全着座するか、辺縁に隙間や過長がないかを完成前に検査する。
- c 咬合関係の検査:フレーム装着時の対合歯との接触、早期接触、偏心運動時の干渉を口腔内で評価する。
- d 口唇豊隆度の調整:前歯人工歯や蝋義歯の試適では重要だが、金属フレーム段階では唇側の最終形態が付与されていない。
覚えるポイント
ブリッジのメタルフレーム試適では着座・辺縁・隣接接触・咬合を確認する。咬合採得は位置を記録、咬合検査は装着物の接触を評価する。