33PM047|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
39歳の女性。前歯の審美不良を主訴として来院した。上顎右側中切歯に前装冠を製作することになった。支台築造後の口腔内写真を別に示す。この支台築造体の特徴はどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: b・c
正答
b:歯軸の調整ができる。、c:セメントで合着する。
この問題のポイント
写真は金属鋳造によるポストコア〈鋳造支台築造体〉です。根管形態を印象して口腔外で製作し、築造体の方向を調整してセメントで根管へ合着します。
解説
鋳造ポストコアは、根管形成後のパターンまたは印象から一塊の金属製ポストとコアを技工操作で作ります。歯冠部歯質が大きく失われた歯でも、コア部の傾きを設計して補綴物に適した支台歯軸へ近づけられます。完成体は根管へ試適し、適合・長さ・歯根破折リスクを確認した上で合着用セメントで固定します。口腔内でレジンを直接築盛する方法とは異なり、金属にはガラス系材料で用いるシラン処理を行いません。
選択肢の確認
- a 口腔内で製作する。:根管パターンや印象を基に技工操作で鋳造して製作する間接法の築造体で、口腔内で直接完成させません。
- b 歯軸の調整ができる。:コア部の形態と方向を設計でき、残存根の方向と最終前装冠の支台歯軸のずれを補正できます。
- c セメントで合着する。:鋳造体を根管・残存歯質へ試適した後、合着用セメントを介して固定します。
- d シランカップリング処理を行う。:シランはガラスセラミックスやガラス繊維とレジンの接着に用い、金属鋳造体の標準表面処理ではありません。
覚えるポイント
鋳造ポストコアは「間接製作・歯軸調整・セメント合着」です。過長・過太なポストは歯根破折や穿孔の危険を高めます。