33PM046|第33回 歯科衛生士国家試験 過去問
45歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。診査の結果、下顎右側第一大臼歯欠損に対してインプラント治療が行われた。あるインプラント補綴処置時の口腔内写真を別に示す。矢印で示す装置の目的はどれか。1つ選べ。

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正解: a
正答
a:印象精度の向上
この問題のポイント
矢印はインプラント体へ連結した印象用コーピングです。インプラントの三次元的位置と回転方向を印象体・作業模型へ正確に移すために使用します。
解説
インプラント補綴では天然歯のような歯根膜性動揺がないため、作業模型上のインプラント位置に誤差があると上部構造へ不適合応力が生じます。写真の印象用コーピングをインプラントへ確実にねじ止めし、エックス線などで完全な嵌合を確認してから印象採得します。オープントレー法ではコーピングを印象内へ取り込み、クローズドトレー法では印象後に付け替え、ラボアナログと連結します。これにより深さ・傾斜・回転位置を精密に転写します。
選択肢の確認
- a 印象精度の向上:インプラント接合部へ固定し、その位置・方向・回転を変位なく印象体と作業模型へ移します。
- b 周囲歯肉の保護:治癒期間に粘膜形態を保つのはヒーリングアバットメントで、印象用コーピングの主目的ではありません。
- c 埋入方向の確認:埋入手術中の方向確認にはガイドピンやサージカルガイドを用い、写真は埋入後の補綴印象段階です。
- d アバットメントの試適:矢印装置は最終アバットメントではなく、インプラント位置を模型へ転写する一時的な印象部品です。
覚えるポイント
印象用コーピング=インプラント位置の転写、ヒーリングアバットメント=軟組織治癒、サージカルガイド=埋入位置・方向の規制です。