35AM047|第35回 歯科衛生士国家試験 過去問
42歳の女性。上顎右側中切歯のレジン前装冠の前装部破損を主訴として来院した。診察の結果、クラウンを再製作することになった。支台歯形成後の治療過程の口腔内写真を別に示す。 この工程の目的はどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る
正解: b
正答
b:適合調整
この問題のポイント
支台歯形成後にクラウンを試適し、内面の干渉部を検出・修正する工程の目的を写真から判断します。
解説
クラウン再製作では、完成した補綴装置を支台歯へ試適し、辺縁適合、内面適合、隣接面接触、咬合、形態・色調を順に確認します。写真の工程は適合試験材などを用いてクラウン内面の強い接触部を確認し、浮き上がりの原因となる部位を少量ずつ調整するものです。適合が不十分なまま装着すると、セメント層が厚くなり、辺縁漏洩、二次う蝕、歯周組織への悪影響につながります。削り過ぎも保持力低下を招くため、試適と確認を反復します。
選択肢の確認
- a 咬合調整:対合歯との接触を咬合紙などで確認する工程で、内面確認とは異なります。
- b 適合調整:クラウン内面と支台歯の干渉を確認・修正する目的なので正しいです。
- c 既製冠の選択:本症例は再製作したクラウンの試適であり、サイズ選択の場面ではありません。
- d セメント除去:合着後に辺縁の余剰セメントを取る工程です。
覚えるポイント
クラウン試適は内面適合→辺縁→隣接接触→咬合→審美を系統的に確認し、合着前に問題を解決します。