32AM032第32回 歯科衛生士国家試験 過去問

過去問題

72歳の女性。脳梗塞の後遺症があり自宅で療養生活を送っている。 上下顎全部床義歯を装着しており、嚥下機能に問題はない。歯科医師の指示により 歯科衛生士が口腔健康管理を行っている。聴取した情報を下記3文で示す。 ---ここから----- ・食事の準備は夫が行い、食事は自立している。 ・食事に時間がかかり、疲れて食べ残すことが多い。 ・身長は150cmで体重は45 kgであったが、体重が半年間で11 %減少したという。 ---ここまで----- 特に連携すべき専門職はどれか。1つ選べ。

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正解: a

正答

a:管理栄養士

この問題のポイント

BMIは45÷1.5²=20であっても、半年で11%の体重減少と食べ残しは低栄養リスクを示す。嚥下障害がないため、摂取量と食事内容を調整する管理栄養士との連携を優先する。

解説

意図しない体重減少は、現在の体格だけでは捉えられない栄養悪化の重要な徴候である。この女性は食事動作が自立し嚥下にも問題がない一方、食事に時間がかかって疲れ、必要量を摂り切れていない。義歯の適合、咀嚼能率、口腔疼痛を歯科側で確認するとともに、管理栄養士が必要エネルギー量、タンパク質摂取、食形態、間食、栄養補助食品などを評価する。夫が調理を担うため、本人だけでなく夫へ、少量高栄養・食べやすい献立や食事回数の工夫を伝えることも有効である。

選択肢の確認

  • a 管理栄養士:体重減少と摂取不足を栄養アセスメントし、必要量を満たす献立・食形態・補助食品を具体的に計画できる。
  • b 言語聴覚士:嚥下機能や構音の評価訓練を担うが、症例では嚥下に問題がないと明記され、主課題は摂取量不足である。
  • c 作業療法士:上肢機能、食具操作、日常生活活動の訓練に関与するが、食事動作は自立しており優先度が低い。
  • d 理学療法士:移動、筋力、姿勢、歩行など身体機能を支援する職種で、献立と栄養充足の専門的調整は担当しない。

覚えるポイント

栄養評価ではBMIだけでなく、期間と体重減少率、摂取量、食事時間、疲労を確認する。嚥下はST、食事動作はOT、身体運動はPT、栄養計画は管理栄養士が中心となる。

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